焼結成形機、駆動モーターの振動を監視。異音で判断する従来の「カン・コツ」作業をみえる化!
焼結部品成型工程において、駆動モーターの故障による設備停止が発生していた。
駆動モーターは故障の前に、異音や発熱があるが、日常の点検作業は行っておらず、また周辺の騒音が大きく、異音にも気遣いない状況であった。
ParaRecolectarの6軸モーションセンサーを使用し、駆動モーターの振動値を測定。センサーはモーターのベアリング付近に設置した。
ParaRecolectarは8ポートセンサーが接続できるため、1設備あたり2センサー設置し、4設備を1台のParaRecolectarで管理。
従来は聴感で異常を確認しており、明確な基準がなかった。
また、点検は日常ルールとして設定されておらず、異常の検知精度は低かった。
ParaRecolectarモーションセンサーにて、モーター異常時(異音発生時)の振動加速度が大きくなることが検知できた。
正常な状態と異常な状態の間に閾値を設け、閾値を超えた場合に管理画面にアラートが表示されるように設定を行った。
今回の対応により、複数機台の駆動モーターの状況を一括で管理できるようになった。また、異常な状態にいち早く気付けるようになり、設備停止となる前に対策を打てるようになった。
データは自動で収集されるため、現場での確認工数や、作業者による判断のバラツキもなく、メンテナンスのタイミングを判断できるようになった。今後、データを蓄積しながら、閾値の見直しを進めていく。